日本の多くの人にオーガニックを伝えたい
オーガニックコンシェルジュ協会理事
岡村貴子
■オーガニックに関心を持ったきっかけ
オーストラリアにいた際、現地で自由に暮らす人(ヒッピー)に興味を持ち、その地に自分も滞在しました。オーガニックに出逢ったのは、そんな彼らが足を運んでいたマーケット(生鮮市場)が最初です。
オーストラリアのオーガニックパークにて
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オーストラリアではマーケットに行くと必ずオーガニック専門のセクションがあり、野菜や果物はもちろん穀物類や豆類の種類も豊富に置いてあります。大抵の人は持参した布バックなどに小分けにして購入しているようです。調味料もお店に専用の容器があり、やはり各自持参した器などに入れ替えて持ち帰ります。基本的に無駄なゴミを出さないという環境を考えたライフスタイルが日常化しているので、ごく普通に買物袋をきちんと用意して出掛ける習慣があるようです。
カチッと決めた服でショッピングしている若い女性が、持参の布バックに買った野菜や果物などをパンパンに詰めている姿に、私はなんだかホッとするような優しい気持ちになり、魅力を感じていました。
■帰国して日本のオーガニックの現状に・・・
日本でも、普通にオーガニック商品がスーパーに並んでいるものだと思っていました。常に意識して買物していた訳ではなかったのですが、そういえば「あれっ?どこにあるんだろ?」とキョロキョロするけど、どれだかわからない。店員の人もよくわからないと言いますし、「はて?何処に売ってるの?」という状態。
今はインターネットが普及して、いざチェックしようと思ったらすごく簡単にできてしまうんですが、商品も情報も、もっと身近で手軽にあってもいいのにと感じていましたね。日本にはさまざまな国の色々なことが入ってきて浸透しているのに、どうしてオーガニックという外国ではごく当たり前なものが、まだこんなに小さいのだろうと・・・すごく疑問でした。
■オーガニックは知的でスタイリッシュなものだと思う
オーガニックとは自然との調和を図りながら生きる、実はライフスタイルに通じるとてもスタイリッシュなものです。
オーストラリア滞在経験から自然との共存の大切さを学び、オーガニックの素晴らしさや楽しさを伝えるコンシェルジュ(案内人)として、 執筆活動、講演、商品企画・開発などを行う
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自分の身体や大切な人の健康、環境や地球に関心があり、それと向き合っているってすごく素敵なことだと思います。オーガニックは食に関することだけではなく、そのひとの心の持ち方やライフスタイルそのものです。
ヨーロッパを中心に世界規模でぐんぐん広がりを見せているオーガニック。本当に知れば知るほど、興味深くおもしろい世界だなと思います。食のオーガニックから入り、自身のライフスタイルまでスケールを広げられる・・・今はこのことを多くの人に伝えたいと、さまざまな活動からアプローチしています。
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